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お知らせ・コラム

<薬膳コラム>

2017年12月15日(金)

【薬膳コラム】おせち料理は薬膳

国際中医師、国際中医薬膳師、薬剤師、紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師の伊東千鶴子です。

 年の瀬迫る今回はおせち料理のお話をします。おせちは節句に神様に
お供えして宴を開く節会(せちえ)のごちそう、御節供(おせちく)が
詰まってそう呼ばれるようになりました。特に正月用の料理をさしています。
おせちの一の重は三つ肴他、長寿や子孫繁栄など願う縁起物、二の重は魚や肉の焼き物他、
酒の肴になるものや紅白なます、菊花かぶといった酢の物など、三の重は里芋や人参など
根菜類のお煮しめが主となります。


 三つ肴は数の子、田作り、黒豆(関西ではたたきごぼうあるいは酢ごぼう)で、
数の子はにしん(二親)の卵は多いので子宝に恵まれるように、
田作りは田畑の豊作、五穀豊穣を、黒豆は一年の邪気を祓ってまめで暮らせるように、
ごぼうのような根菜類は土の中で根を張ることから子孫繁栄、末永い幸せをと、
願いが込められています。にしんの卵である数の子に関する薬膳の記述は
見つからなかったのですが、田作り(かたくちいわしの稚魚)は腎の弱りや
冷えなどにより冬に悪化しやすい足腰を強め、黒豆、ごぼうは寒い
冬に負担のかかる腎の機能を補う食材です。

 中医学における腎は水分代謝を調節し、呼吸で得た気を体内に納め、
精という生命エネルギーを蓄え、成長や生殖、発育に深く関わります。
三つ肴だけでなく、昆布、海老、鯛、鶏卵、胡桃、栗など、おせちに使われる
数々の食材が腎に作用します。腎をいたわることはアンチエイジングや
子宝にも繋がるので、おせちは生命力を保ち、一年を健やかにと願う膳にふさわしいといえます。

 また大根、人参、かぶらはお正月の食べ過ぎ、飲み過ぎによる消化不良を解消し、
なますなどに使われる酢は魚毒の緩和、殺菌に働きます。
お雑煮の餅は普段いただくうるち米よりも身体を温めるので、寒い冬にはいいですね。



 今年最後のコラム更新となります。これまでお読み下さりありがとうございました。
良いお年をお迎え下さいませ。

 平成29年12月15日

国際中医師、国際中医薬膳師、薬剤師、紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子