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お知らせ・コラム

<薬膳コラム>

2018年8月1日(水)

【薬膳コラム】 脾をいたわりましょう

国際中医師、国際中医薬膳師、薬剤師、紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師の伊東千鶴子です。

 毎日、暑いですね。我が家では、夏でも冷蔵庫に入れずにぬるいままのビールを飲んでいます。
多くの方々におすすめしていますが、あまり受け入れていただけず、
時には悲鳴のような声があがります。冷えたジョッキビールの美味しさも知っているので、
飲み過ぎることがないのですよ。


  数年前の夏、中国のレストランでビールを注文すると「冷えたのと冷えていないの、どちらにしますか?」と
聞かれましたし、お店では冷蔵ストッカーに入っていない飲み物が販売されていました。
その後、日本のコンビニでも常温でペットボトルのお茶が陳列されているのを目にするようになりました。


 熱中症予防のためにも水分補給は必要ですが、冷たい飲み物を摂り過ぎると、脾(ひ)を傷つけてしまいます。
冷ややっこやそうめん、サラダなど冷たいものや生ものの摂り過ぎも同じです。中医学において、
脾は飲食物を消化吸収した「水穀の精微(すいこくのせいび)」という栄養物質を原料として、
生命活動を維持し、人体を構成する基本物質である気血津液を生み出し、全身に運ぶので、
「気血生化の源」、「後天の本(もと)」と呼ばれています。


  暑い夏の間、人は発汗によって体温調節をします。汗をかくと、津液とともにエネルギーの素である
気も身体から放出されます。汗の出過ぎは気の出過ぎでもあり、元気がなくなります。
脾は気血津液が作られるところです。この季節に脾の働きが弱まると、気血津液をうまく生成できない、
運搬できないということが起こり、全身の不調、体力不足、倦怠感、食欲不振などのいわゆる夏ばて症状が現れます。


 脾に負担をかけないように、油っこいものを控えて、消化のよいものを摂り、料理法を工夫しましょう。
冷ややっこやそうめんなどには紫蘇、生姜、ねぎ、みょうがなどの薬味を添えましょう。
脾を補う食材(米、いも類、豆類、なつめなど)を取り入れましょう。

 

 五行学説に基づくと、夏の間に脾をいたわれば、秋になって現れやすい肺に関わる不調、
例えば咳や喘息、皮膚の乾燥などの予防にもなります。


平成30年8月1日
国際中医師、国際中医薬膳師、薬剤師、紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子