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お知らせ・コラム

2017年4月15日(土)

【薬膳コラム】 よもぎ 艾葉

国際中医薬膳師、薬剤師、紡ぐあわせ薬膳協会認定講師の伊東千鶴子です。 暖かくなり、よもぎの青々とした若葉が目に付くようになりました。 何年か前のちょうど今頃、有川浩さんの小説「植物図鑑」に載っていた よもぎのチヂミを真似て作ったことがあります。 新しいよもぎの若葉を塩茹でして具材にしたところ、 定番のにらを入れた時とは異なる、よもぎ独特の香りと 味わいが良くて美味しくいただいたと記憶しています。 よもぎの葉は草餅、草団子や和え物、天ぷらなどにも利用されています。 薬膳からみると、よもぎは血を補う補血、胃の働きを健やかにする健胃、 気血の通り道を温める温経、温めて寒邪を取り除く散寒、湿邪を 汗やお小水で排泄する化湿に働きます。 よもぎは日本各地でみられる多年草で、民間では生葉の汁を虫の刺し傷や 切り傷につけたり、茎葉を神経痛、リウマチ、冷え性などに入浴剤として 使ったりします。乾燥した葉を詰めて作った座布団や腰あてを使うと、 痛みや冷えが和らぐともいわれています。 よもぎの葉裏についている白い毛(絨毛)を集めて精製したのが、 お灸に使われるもぐさです。よもぎは善燃草(よもぎ)、もぐさは燃草(もえぐざ)、 葉を揉んで作る揉草(もみぐさ)の意からそのように呼ばれるようになりました。 中国漢時代の本草書「名医別録(めいいべつろく)」に 「百病(ひゃくびょう・あらゆる病気の意)に灸する」との記述があり、 もぐさお灸の歴史はかなり古いことがわかります。 またこの書には下痢、吐血、婦人の不定出血などに煎じてのむとよいとも書かれています。  よもぎの全草または葉を乾かしたものは艾葉(がいよう)と呼ばれる生薬で、 温性で芳香があり、充血や出血を止め、温めて痛みを取り去ります。 不正出血や月経過多、下腹部の冷痛などに適応することから婦人科の要薬といわれていて、 冷えによる鼻出血、下痢、下血、痔出血などにも応用されます。 艾葉が配合される処方のひとつに芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)があり、 その出典は「金匱要略(きんきようりゃく)」、漢時代の臨床医学書です。 次回のコラム掲載日は5月1日です。最後までお読み下さいましてありがとうございました。 平成29年4月15日 国際中医薬膳師、薬剤師、紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子