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お知らせ・コラム

<薬膳コラム>

2017年9月1日(金)

【薬膳コラム】 秋を味わう

国際中医薬膳師、薬剤師、紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師の伊東千鶴子です。

 時折そよぐ風が秋を感じさせますね。気温も湿度も高い夏がようやく終わり、
これからは涼しくなって過ごしやすくなるでしょう。


 秋になると、日に日に空気が乾燥してきます。乾いた空気が五臓の肺、呼吸器系に入り込んで、
口やのど、鼻がかわき、さらには肺の働きが損なわれて、咳、痰、のどの痛み、いがいが感、
鼻水、鼻づまり、くしゃみなどの症状が現れることがあります。肺は脆くて寒熱に弱く、
外邪に侵されやすいため、弱々しい、かよわい臓という意で嬌臓(きょうぞう)と呼ばれており、
潤った状態を好む臓です。肺に潤いがあれば、五行のつながりで大腸も調子よく便通も正常で、
皮膚にも潤いがあり肌が綺麗です。

 さて、秋は収穫の季節でもあり、梨、ぶどう、いちじくなどは今が旬の果物です。
これらに限らず旬の食べ物は美味しいだけでなく、その時季の身体に必要なものです。

 梨は90%が水分で、のどの渇きを癒す、身体のほてりを冷ます、肺を潤す、咳を鎮める、
皮膚を作り出すなどの働きがあります。 食味は津液(人体にすべての必要な水分)を生み出すとされる甘微酸、
食性はやや身体を冷やす涼です。薬膳の考え方からも、夏の名残の暑さと秋の燥の気が合わさった
温燥といわれる今の時期に、梨はよく合うと思われます。

 ぶどうは気を補い、いらいらを鎮めて、熱による口渇、むくみや筋肉疲労によいとされていて、
夏の疲れを癒します。いちじくは津液を生み出し、肺を潤し、のどの炎症や空咳、食欲不振を解消します。

 これから出回る柿やりんご、みかんものどの渇きを癒し、燥を嫌う肺を潤します。


 近頃、若い世代を中心に果物の摂取量が減少している、いわゆる「果物離れ」が
進んでいるともいわれていますが、皆様はいかがでしょうか。旬の食べ物の美味しさは心を満たし、
身体を健やかに導いてくれるはずです。食べ過ぎにお気を付け下さいませ。

平成29年9月1日

国際中医薬膳師、薬剤師、紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子