一覧

  • 薬膳とは
  • 薬膳キャンパスの活動
  • 講座情報
  • イベント情報
  • メディア情報 活動実績
  • お知らせ コラム

HOME > お知らせ・コラム一覧 > 【薬膳コラム】みょうが

お知らせ・コラム

<薬膳コラム>

2022年9月1日(木)

【薬膳コラム】みょうが

国際中医師、国際中医薬膳師、薬剤師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子です。

 自宅の庭に、みょうががたくさん採れるようになりました。
嫁ぐ前、「嫁は庭の柿も、勝手に手を付けてはいけないのよ。」と、
実母に言われました。

母も姑の立場となると、嫁にそんな厳しいことは言ってないはずで、
娘への親の愛情と思って受け止めています。
それ故、庭の柿は今まで一度ももいだことはなく、
どの季節に何が育っているのかも、よくわかりません。
みょうがが土から生えるのを知ったのは、
初めて摘んだ去年のことでした。



 みょうがは地下茎を持つショウガ科多年草で、
葉も花も地下茎から出てきます。
地下茎から花茎が出て、淡黄色の花が咲き、一日でしぼみます。
できれば花が咲く前につぼみを収穫し、食します。



 庭に生える植物は、そこに住む者にとって
必要なものと伝え聞きました。
うちの場合は洗濯日和が続いても、土が湿っているという
環境が単に合っているだけかもしれません。



 みょうがの食味食性は辛温、帰経は肺大腸膀胱、
中焦を温める、気の流れをよくする、痰を取り除く、
腫れやむくみを取る、血液循環を改善する、
月経を調整するように働きます。



さらに、みょうがはαピネンという精油成分を含んでおり、
これには強壮、食欲増進、抗うつ作用などがあると言われています。



 まだ夏の名残がある今の時季には、身体の熱を冷ましたり、
暑さを鎮めたりするきゅうり、ズッキーニ、冬瓜、トマト、
なす、苦瓜などをとりがちです。


真夏と同じように、それらや冷たいもの、
生ものをとりすぎると、お腹を冷やしてしまいます。
なので、みょうがを薬味だけでなく、
味噌和えや甘酢漬けなどにして、お腹を温めています。

  2022年9月1日


薬剤師、国際中医師、国際中医薬膳師
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子