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お知らせ・コラム

<薬膳コラム>

2025年6月1日(日)

【薬膳コラム】6月1日は鮎の日

国際中医師、国際中医薬膳師、薬剤師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子です。

6月1日は鮎の日です。

この時期に鮎の旬を迎えること、
主に6月1日を鮎の解禁日
としていることに由来します。


鮎は春に川を遡上し、夏に成長して、
秋に産卵を終えると、冬を越さずに
一生を終えるので、年魚と呼ばれています。

また、川底の藻を食べることで
独特の香気を持つので、
香魚とも呼ばれています。


古事記や日本書紀によると、
神功皇后は戦況を占うように、
願いを込めて、衣の糸を抜き取り、
飯粒を餌にして、見事に川の魚を釣りあげ、
新羅への侵出を進めました。

その時に釣れた魚が鮎だったので、
魚へんに占、鮎と書くと広く伝えられています。


万葉集には鮎を詠んだ歌がいくつかあります。
「松浦川 川の瀬光り 鮎釣ると 立たせる妹が 裳の裾濡れぬ」
の舞台となる佐賀県の松浦川は
神功皇后が鮎を釣ったといわれる伝説の地です。


さて、こんな古くから私達と関わりがあった鮎ですが、
今は日本各地で漁が行われています。

なかでも岐阜県の長良川では鵜飼漁が有名です。
これは鵜を使って鮎を捕る漁法で、
この職は世襲制で、鵜匠家に生まれた男性のみが
継ぐことができます。

現在、長良川鵜飼には6名、
小瀬鵜飼には3名の鵜匠がいて、
全国でもこの9名だけが
宮内庁式部職鵜匠として活動しています


鮎料理は塩焼きだけでなく、
お刺身、酢の物、甘露煮、天ぷら、唐揚げ、
田楽、鮎飯、鮎雑炊など様々な調理法があります。

初夏から秋までの旬の時期に、
新鮮な鮎の料理でお客様をもてなすと、
大変喜ばれます。


鮎の食性食味は温甘、帰経は脾胃、
身体に必要な水分を補って潤いを与える、
胃の機能を正常にして食欲を促す、
むくみなど体内の余分な水をお小水で排出する、
母乳不足を解消する働きがあります。


昨年は、産前産後の娘や
家族と一緒にいただきました。



令和7年6月1日


薬剤師、国際中医師、国際中医薬膳師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子

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