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お知らせ・コラム

<薬膳コラム>

2025年6月15日(日)

【薬膳コラム】梅雨の薬膳

国際中医師、国際中医薬膳師、薬剤師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子です。

梅雨に入ると、じめじめとした
蒸し暑い日が続きます。


この時期のまとまった雨は作物が育つ、
夏の水不足を防ぐなど、
自然界に多大な恩恵をもたらします。

けれども、外界の湿の気が
湿邪に変わると、病気の原因となります。


湿邪には重濁粘滞という性質があり、
頭重感や、湿疹、水虫などの皮膚疾患が起こりやすく、
しかも治りにくく、長引きやすく、
再発しやすい傾向にあります。


湿邪は陰邪で、下に向かうという特徴があり、
手足のだるさやむくみ、お小水の濁り、
おりものなど、下半身に症状をもたらします。


そして、湿邪は気機の運行を阻んで、
気を滞らせるため、疲労感、
倦怠感が現れたり、
気分がすぐれなかったりするばかりか、
痛みを生じることがあります。


また、「脾は湿を悪(い)む」といいます。
湿邪が消化吸収をつかさどる
脾の機能を停滞させ、食欲不振や下痢、
軟便など様々な症状を引き起こすのです。

なので、梅雨の時期には、
脾に負担をかけないように、
冷たいもの、生もの、油っこいものを控えて、
消化のよいものを摂りましょう。


この時期に取り入れたい食材は、
湿邪をお小水や汗で排出する
はとむぎ、小豆、黒豆、大豆、緑豆、枝豆、
キャベツ、きゅうり、冬瓜、とうもろこし、
とうもろこしのひげ、なす、あさり、鮭、
鯖、鯛、わかめなど、

脾の働きを正常にするうるち米、
いも類、豆類、人参、鰯、牛肉など、

気の巡りを良くする紫蘇、たまねぎ、
ピーマン、にんにくの茎、柑橘類などがあります。



体内にも湿がたまりやすく、
気分も沈みがちになる時期ではありますが、
趣味や好きなことに費やす時間を作って、
気分転換してみてはいかがでしょうか。



私はというと、自分好みのルームフレグランスを使ったり、
ハーブティーを飲みながら見逃したドラマをみたり、
時には硬い身体を簡単なストレッチで
動かしたりして過ごしています。


令和7年6月15日

薬剤師、国際中医師、国際中医薬膳師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子

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