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<薬膳コラム>
2025年9月1日(月)
【薬膳コラム】まこもだけ
国際中医師、国際中医薬膳師、薬剤師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子です。
まこもだけを
召し上がったことはございますか。
まこもだけの旬は秋で、
9月下旬から10月中旬が
食べ頃とされています。
まこもだけは、黒穂菌(くろぼきん)が
イネ科マコモ属の植物である真菰(まこも)に
寄生することによって肥大化した新芽を指し、
食用となります。
その名を漢字で書くと、真菰筍、
しゃきしゃきとした食感が筍(たけのこ)に
似ていることに由来します。
さらに見た目もたけのこに似ていて、
皮をむいて白い部分を食します。
炒め物やスープなど幅広く、
料理に利用される食材です。
黒穂菌は担子菌類に属する微生物の一種で、
まこもだけのような
特定の食材の形成には役立ちますが、
稲やとうもろこしなどには
黒穂病という病害をもたらします。
また、真っ黒な黒穂菌は古くから、
まこも墨といって漆器の顔料や
お歯黒にも使われてきました。
食用に、染料に、化粧品にと、
黒穂菌の有益性を大いに活かし、
自然の恵みを無駄なく利用した
先人たちの知恵は素晴らしいと思いませんか。
このまこもだけ(食性食味/寒甘)には、
身体の余分な熱を取り除く、
いらいらする症状を改善する、
体内の不要物を排出する、
身体の余分な水を排泄する、
便通を促す、
母乳の出をよくする働きがあります。
食物繊維が多く、カリウムが豊富に含まれ、
便秘やむくみの解消によいでしょう。
寒性の食材なので、
冷え性の私はにんにくと胡椒をたっぷり加えて、
炒め、塩で味を調えました。
たけのこのような、アスパラガスのような、
しゃきしゃきした食感が楽しめました。
旬の時季は短いので、
見つけたらぜひ召し上がってみてください。
令和7年9月1日
薬剤師、国際中医師、国際中医薬膳師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子