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<薬膳コラム>
2025年10月15日(水)
【薬膳コラム】落花生
国際中医師、国際中医薬膳師、薬剤師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子です。
落花生はおつまみやおやつとして
親しまれています。
落花生とピーナッツは呼び名が異なるだけで、
同じものを指します。
中国語では「花生(ホアション)」、
あるいは、長寿の薬という意味の
「長生果(チャンショングォ)」とも呼ばれます。
秋には旬を迎える生の落花生が楽しめます。
この時期に手に入る生の落花生は
塩茹でにして食べるのがおすすめで、
ほくほくとした食感と自然な甘みがあります。
塩茹での落花生はそのまま
食べても十分美味しいのですが、
硬い殻をむいて、バターで炒めると、
普段のバターピーとは
違う味わいを堪能できます。
もちろん、様々な料理に利用できます。
乾燥落花生は、
炒ることで香ばしさを引き出し、
美味しく食べられます。
落花生は肺を潤して、咳を鎮める、
胃の働きを正常にする、お通じを促す、
身体の余分な水を排泄させる、
母乳の出を良くするなどの
薬膳作用が期待できます。
これからの季節は空気が乾燥して、
肺の機能を低下させるので、
から咳や慢性気管支炎、
喘息などの症状があるときに
取り入れるとよいでしょう。
また、食欲不振、便秘、肌荒れ、
母乳不足でお悩みのときにもおすすめです。
そして、薄皮には血を補い、
血を止める作用があるので、
特に出産後のお母さんには、
薄皮残したままで
召し上がっていただきたいです。
落花生は美味しく
手軽に食べられるだけでなく、
特に、秋の季節の健康維持にも
役立つ食材です。
日々の食生活に取り入れてみませんか。
令和7年10月15日
薬剤師、国際中医師、国際中医薬膳師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子