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<薬膳コラム>
2026年1月15日(木)
【薬膳コラム】正気の充実
国際中医師、国際中医薬膳師、薬剤師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子です。
風邪やインフルエンザが流行しています。
皆様、健やかにお過ごしでしょうか。
今回は、「正気(せいき)」についてお伝えします。
正気とは何か
「正気」とは、身体の中にある
元気・生命力・抵抗力 のこと。
風邪やウイルス、ストレスなどの
「邪気(じゃき)」に負けない力を指します。
・正気が充実している→ 元気で、病気になりにくい
・正気が弱っている→ 疲れやすく、病気にかかりやすい
正気の源は「腎」
「腎」は生命力の貯蔵庫。
腎に蓄えられた「精気(せいき)」が変化し、
全身に巡る「真気(しんき)(真気は元気とも呼ばれます)」となります。
つまり、腎が元気であれば、
身体全体が健やかに保たれるのです。
冬は腎を養う季節でもあります。
古典に学ぶ予防の原則
「黄帝内経」には次の言葉があります。
「正気存内、邪不可干」
(正気が体内に存在すれば、邪は干渉できない)
同じウイルスに触れても
・元気な人は発症しない
・疲れている人はすぐに熱や咳が出る
すなわち、正気が強ければ邪気の侵入を防ぎ、
病気になりにくいのです。
正気を充実させる生活習慣
・よく眠る:睡眠は腎を養い、正気を回復させる
・バランスの良い食事:五味を意識し、
腎をいたわる食材(黒豆・胡桃・山芋など)を取り入れる
・適度な運動:気血の巡りを良くし、
邪気を追い出す力を高める(汗の出過ぎに注意)
・冷えを防ぐ:腎は寒さに弱いので、腰や足元を温める
・ストレスを減らす:心の安定も正気の維持に欠かせない
現代の感染症予防
うがい、手洗い、マスクの使用、
部屋の換気など、現代的な予防も大切です。
正気は目に見えないけれど、
日々の暮らしの中で静かに育まれる力です。
眠り、食べ、動き、温め、心を整える、
その積み重ねが、邪気に負けない身体をつくります。
令和8年1月15日
薬剤師、国際中医師、国際中医薬膳師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子






















