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お知らせ・コラム

<薬膳コラム>

2026年2月15日(日)

【薬膳コラム】なつめ 大棗

国際中医師、国際中医薬膳師、薬剤師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子です。

クロウメモドキ科ナツメの
乾燥果実である干しなつめは、
生薬名を大棗(たいそう)といい、
「脾の果」という別名を持ちます。
 

五行説では、すもも(李)、あんず(杏)、
なつめ(棗)、もも(桃)、くり(栗)の五つを
「五果」と呼び、
それぞれが五臓を助けるとされます。

なつめは土に属し、
消化吸収をつかさどる脾を補う果実です。

 

数年前、中国山東省のスーパーを訪れた際、
大きなケースに山のように積まれた
干しなつめが量り売りされ、
さらに加工品が所狭しと並んでいる
光景に驚かされました。

現地の人々が日常的になつめを取り入れ、
脾をいたわる暮らしをしていることが
伝わってきました。

 

大棗は身体を温める食性を持ち、
気を益し、血を養う作用があり、
精神を安定させ、不眠にもよいとされます。

甘草・小麦・大棗を配合した
甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)は、
漢方の古典「金匱要略」に
婦人の神経症に用いると記され、
現代では夜泣きやひきつけにも
保険適応されています。

 

また、中国最古の本草書「神農本草経」には、
「心腹の邪気、中を安じ、脾氣を養い、
胃氣を平にし、九竅を通じ、十二經を助け、
久しく服すれば身を輕くし、天年を延べる」と記され、
古くから重宝されてきたことがわかります。

 

食薬としての干しなつめは、
一部のスーパーや食料品店、
漢方薬局でも手に入ります。

甘くて食べやすく、お粥やスープ、お茶、
スイーツなど幅広く活用できます。
日々の食卓に、
脾をやさしく支える果実を
取り入れてみてはいかがでしょう。

 

令和8年2月15日


薬剤師、国際中医師、国際中医薬膳師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子

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