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<薬膳コラム>
2026年3月15日(日)
【薬膳コラム】春キャベツ
国際中医師、国際中医薬膳師、薬剤師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子です。
春の光が少しずつ強さを帯びてくると、
冬の間、縮こまっていた気が動き出し、
心も身体も揺らぎやすくなります。
そんな春の入り口に出回り始めるのが、
ふんわりとした春キャベツです。
春キャベツは、秋に種をまき、
冬を越えて春に収穫されるキャベツです。
巻きがゆるく、葉がやわらかく、
手に取ると軽やかで、まるで春風を
そのまま取り込んだような質感があります。
一方、冬キャベツは夏に種をまき、
秋から冬に収穫されるため、ぎゅっと巻きが固く、
ずっしりと重みがあります。
寒さに耐えて育つぶん、
葉もしっかりとして煮込み料理に向いています。
キャベツは
• 清熱で、身体に溜め込んだ熱をやわらげ、
• 健胃で、弱った胃の機能を正常にし、
• 利五臓で、五臓(肝・心・脾・肺・腎)の
働きを整え、機能を高め、
• 理気で、春に乱れやすい
気の巡りをなめらかにし、
• 化湿で、身体の余分な水分を排出させて、
重だるさを軽くし、
• 通便で、お通じを促してくれます。
また、含有する成分キャベジンは
弱った胃粘膜を守り、回復を助けてくれます。
ビタミンCは芯に近い部分に多く、
柔らかい春キャベツなら、
一層美味しくいただけますね。
春は気が上にのぼりやすく、
胸のつかえやイライラ、眠りの浅さなどが
現れることがあります。
また、季節の変わり目で胃腸が疲れやすく、
湿気をため込んで重だるさを感じる方も増えます。
そんなとき、春キャベツは
とても頼もしい味方になります。
やさしい甘みが心を緩ませ、
身体の巡りを整えてくれます。
春キャベツを切ると、
淡い緑の層がふんわりと重なり、
春らしい軽さを感じます。
食卓から春を感じるなんて、
なんだかいいと思いませんか。
令和8年3月15日
薬剤師、国際中医師、国際中医薬膳師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子






















