一覧

  • 薬膳とは
  • 薬膳キャンパスの活動
  • 講座情報
  • イベント情報
  • メディア情報 活動実績
  • お知らせ コラム

HOME > お知らせ・コラム一覧 > 【薬膳コラム】新しい年

お知らせ・コラム

<薬膳コラム>

2023年1月1日(日)

【薬膳コラム】新しい年

国際中医師、国際中医薬膳師、薬剤師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子です。

見ゆる限り 山の連なりの 雪白し
初日の光 さしそめにけり  

島木赤彦



 新しい年が始まりました。

 かなり前のこと(2015年)になりますが、
一般社団法人紡ぐしあわせ薬膳協会の設立前、
BonheuRepas(ボヌゥールパ)の
同窓会が行われました。


そこでは、水田先生はじめ講師の先生方や
来賓の日本中医食養学会の先生方、
出席された同窓生の方々のお話を伺い、

書籍を読むだけでは得られないであろう
知識を吸収し、情報を収集することができました。
とても有意義な集いでした。


当時、編集主幹であった中村きよみ先生による
「現代に生かす『食物性味表』改訂版」の
編纂の大変さや活用法についての
ご講演を拝聴しました。


その後、同期生と向かった「ひつまぶし」のお店で、
食事を前にして、数名の方々が
「食物性味表」を広げて、
鰻の性味、帰経、効能、適応、作用を調べていました。


同窓会のために持ってきたのか、
普段から持ち歩いているのか、
目の前の鰻に夢中で、詳しく尋ねなかったのですが、
その熱意に感服したことを憶えています。


冷え性の私は出汁の利いたお茶漬けに
ねぎやわさびの温性の薬味を
たくさん加えていただいたので、
身体がぽかぽかのまま、
熱田神宮にお参りに行けました。 



あの日、多くの方々のみなぎる気力を感じ、
私も薬膳によって、「未病を治す」という
上工にちょっと近づけるような気さえしてきました。


そして、今も季節の移り変わりや体調に応じて、
食物性味表と照らし合わせながら、食材を選択し、
日々の食事を調えています。



おかげさまで、皆様にコラムを
お届けしてもうすぐ6年になります。
アウトプットは一番の勉強法と、
ありがたく思っています。


薬膳や中医学にご興味のある方々、
食を通して健康でありたい方々の
生活のヒントになれれば幸いです。


 2023年1月1日


薬剤師、国際中医師、国際中医薬膳師
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子