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お知らせ・コラム

<薬膳レシピ>

2023年1月15日(日)

【薬膳レシピ】スパイスグリーンカレー ~冬の養生~

 お正月も過ぎると
一年で最も寒さが厳しい時期、
寒の入りです。

寒さで体が冷えますと気血の巡りが滞り、
腰痛や関節痛などの身体の痛みが
でやすくなります。

冬に影響を受けやすい
五臓の『腎』は寒さに弱く、
老化の症状やむくみになりやすいです。

今月のテーマのシナモンをはじめとして、
クミン、カイエンペッパー、
コリアンダー4種のスパイスを
使ってカレーにしました。



寒さで冷えて縮こまった体を温め、
冬の病気の原因である寒邪を散らし、
気血の巡りをよくし、
消化器系を温め働きかけます。

滋養に良い豚肉は、
『腎』の働きを助けます。

同じく滋養に良い旬のほうれん草は、
冬の寒さで栄養分が増しビタミン、
カロテンが豊富です。

玉ねぎは血流の流れを促進します。

ほうれん草のグリーンカレーに合わせて、
ご飯はターメリックライスにしました。

体力、気力を補う米に、
黄色のターメリックは、
寒さで滞りやすい気血を
巡らせるのによいです。


赤のパプリカのマリネを添えますと
暖かな印象が伝わり、
食欲も増しますのでお勧めします。



温補腎陽、滋陰

【材料】2人分

ほうれん草       1束
塩           小さじ1 ゆで用
水           大さじ2                       
豚ひき肉        150g
玉ねぎ         100g
ニンニク        1片
シナモンパウダー    小さじ1/2
クミンパウダー     小さじ1/2
カイエンペッパー    小さじ1/4辛さはお好みで
(トウガラシ)
コリアンダーパウダー  小さじ1/2
塩           小さじ1/2
水           150ml
ケチャップ       大さじ2
サラダ油        大さじ1


〈ターメリックライス〉作りやすい分量
米           2合
ターメリック      小さじ1


【作り方】

①米を洗って水加減をして
 ターメリックを加えて炊く。

②ほうれん草を塩を入れてゆがき、
 冷水にさらして絞ってざっくり切る。

③フードプロセッサーにほうれん草を入れ
 水大さじ2を加えてペースト状にする。

④フライパンにサラダ油を入れ
 みじん切りのニンニクを炒め、
 香り立ってから玉ねぎをよく炒める。
 豚ひき肉を加えて肉の色が変わるまで炒める。

⑤スパイス類とペーストにしたほうれん草、
  塩小さじ1/4、ケチャップ、水を入れ
  中火で10分程煮る。
  最後に残りの分量の小さじ1/4の塩で
  味を整える。

 

食材 性味 帰経 効能
シナモン 熱/辛甘 腎脾心肝 助陽、散寒、温経、通脈、温腎、散瘀
豚肉 微寒/甘鹹 脾胃腎 滋陰、補腎、潤燥、潤燥、益気、養血、消腫
クミン  温/辛 肝腎 散寒、理気、調中
カイエンペッパー
(トウガラシ)
熱/辛 心脾胃  温中、散寒、消食、開胃、化湿
コリアンダー 温/辛 肺脾胃 理気、和胃、透疹、消食、解毒、殺虫
ターメリック 温/辛苦 肝脾 破血、行気、通経、袪風湿
ほうれん草 涼/甘 肝大小腸胃 養血、平肝、清熱、除煩、潤燥、通便
玉ねぎ 温/辛 理気、化痰、健胃、燥湿、解毒、活血
平/甘 脾胃肺 補中、益気、健脾、和胃、止瀉

 

薬膳食典  食物性味表  第2版

レシピ担当:栄養士、国際中医薬膳師、中医薬膳茶師、
      紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師
      野田知子