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お知らせ・コラム

<薬膳コラム>

2026年7月1日(水)

【薬膳コラム】半夏生

国際中医師、国際中医薬膳師、薬剤師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子です。

半夏生(はんげしょう)は
夏至から十一日目にあたり、
今年は七月二日にその日を迎えます。

外界の湿がいっそう深まる頃で、
「この日までに田植えを終える」という
農事の大切な目安として、
古くから重んじられてきました。


この頃に見られるようになる
サトイモ科の半夏(カラスビシャク)が、
名称の由来とされています。

カラスビシャクの塊茎から
外皮を除いたものが生薬の半夏(ハンゲ)で、
湿をさばき、痰を取り、
気の上逆を鎮める働きを持ちます。

咳嗽や鼻炎に用いる小青竜湯、
悪心・嘔吐を改善する二陳湯、
気分がふさいでのどにつかえ感が
ある時の半夏厚朴湯など、
湿が絡む不調に処方される
方剤に広く配合されています。


また、半夏生にはたこを
食べる風習が今も各地に残っています。
たこの足のように、大地にしっかり根を
張ってほしいという願いが
込められています。


薬膳的にも、たこは気血を補い、
筋肉や関節の疲れを回復させる食材で、
田植えを終えた身体を
いたわるのに適しています。

生姜や紫蘇を添えると、気の巡りを助け、
湿を散らす力が加わり、
梅雨の終わりの一皿として、
より季節に合ったものになります。


 半夏生は、農事の節目であると同時に、
身体が湿に傾きやすい時期を知らせる
静かな合図でもあります。

本格的な夏を迎える前に、
脾胃を整え、余分な湿を軽くしておくことが、
暑さに負けない身体づくりにつながります。

暦を手がかりに、
その時期に合った
養生を取り入れていくことで、
日々を無理なく過ごせます。

令和8年7月1日


薬剤師、国際中医師、国際中医薬膳師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子

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