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お知らせ・コラム

<薬膳コラム>

2019年11月15日(金)

【薬膳コラム】中医学からみる便秘2

国際中医師、国際中医薬膳師、薬剤師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師の伊東千鶴子です。


 11月1日更新の「中医学からみる便秘」の続きです。


中医学において、便秘はその特徴により熱秘、気秘、
気虚による虚秘、血虚による虚秘、冷秘に分けられます。


 3、気虚による虚秘 便意があっても力むことができない
 過労や怠惰、食生活の乱れなど不摂生、高齢者や虚弱体質者、
慢性病、産後や栄養不足などによって気が乏しくなり、
排出する力が低下したために起こります。

さつまいも、牛乳、蜂蜜など通便作用があって
体力をつける食物を摂るとよいでしょう。



 4、血虚による虚秘 腸に潤いが足りずに起こる
 潤いを与え栄養する血が不足し、肌や髪のパサつき、
爪の割れなどもみられます。生理前後や産後に起こりやすいです。

松の実、黒胡麻、ほうれんそう、なまこなど通便作用があって血を補い、
腸の潤いを高める食物を摂りましょう。
病が長引くと気も血も不足していきます。
そのような時は気を補い、血を補いましょう。



 5、冷秘 身体が冷えているために起こる
 おなかが冷たい、寒がり、冷たいものや生野菜、
スムージーなど身体を冷やすもののとりすぎ、
寒い場所にいることが多いなど、陽気が通じなくなり
腸の働きが低下して排出できなくなります。

この場合、寒性のバナナを食べても効果はありません。
通便作用があって身体を温め腸の働きを高めるような胡桃、
米麹で作った甘酒、おなかを温める
辛味温性のにら、ねぎ、香辛料などを取り入れましょう。
 

 

 元々食が細い、病後などで食事量が少ないために
お通じのない時は急いで通便せずに、胃の働きがよくなれば、
食事量が増えて、お通じもつくようになります。


習慣性便秘の解消には、いつも一定の時間にお手洗いに行く、
食事のバランスを整える、軽い運動をする、気持ちを安定させるのもよいでしょう。



2019年11月15日

国際中医師、国際中医薬膳師、薬剤師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子