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お知らせ・コラム

<薬膳コラム>

2022年1月1日(土)

【薬膳コラム】寅年

国際中医師、国際中医薬膳師、薬剤師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子です。

 新年あけましておめでとうございます。

今年は寅年なので、寅(虎)にちなんだ話をいたします。

 


 新型コロナウイルス感染症が流行する前、
大阪へ出向いたとき、「神農さん」と親しまれる
少彦名神社(すくなひこなじんじゃ)にお詣りしました。
神社は製薬会社や薬品会社が立ち並び、
薬の町として知られる道修町のビルの間にありました。


こちらでは、日本医薬の祖神「少彦名命(すくなひこなのみこと)」と
中国医薬の祖神「神農炎帝(しんのうえんてい)」を祀っています。
この置き守の大福虎は健康成就、家内安全を祈願した張子の虎です。

 

 

 少彦名神社でいただいた資料によると、
「江戸時代末期、日本でコレラが流行しました。
病にかかると2、3日でコロリと死ぬので、三日コロリ、
虎と狼が一緒に襲ってきたような病の意で、
虎狼痢(コロリ)とも呼ばれたそうです。


コレラの特効薬がなかった時代、
道修町に集う薬種商が虎の頭骨などを配合して
虎頭殺気雄黄圓(ことうさっきうおうえん)を作りました。
病名と薬名に虎の字が当てられていたことから、
張子の虎が、お薬とともに人々に配られました。

 


明治時代になってお薬の配布は廃止されても、
張子の虎は家内安全、無病息災のお守りとして、
今も受け継がれています。」
とのことで、昨今、大いに注目されました。


 授かりました大福虎は薬局の店頭に飾り、
皆様の健康を祈念しております。

 


 感染症の流行後、遠出をする機会もなくなりましたが、
いつかまたお詣りに行きたいです。


2022年1月1日

国際中医師、国際中医薬膳師、薬剤師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子