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お知らせ・コラム

<薬膳レシピ>

2022年5月15日(日)

【薬膳レシピ】金針菜とレモンバームの前菜 生ハム添え ~欝々気分解消のための薬膳~

新緑の美しい5月です。
立夏を迎え暦では夏の始まりです。

自然界の陽気が高まって上昇しているこの頃は、
心のバランスを崩しがちで、気鬱といった
気分がはればれしない、気がふさぐ症状が
でやすい時期です。


今月のテーマの金針菜を使って、
欝々した気分を解消のための薬膳、
金針菜とレモンバームの前菜
生ハム添えを紹介します。


金針菜は、自律神経調整や不眠、
抗ストレスの機能性分があり、
また鉄分やカルシウムが特に豊富で
女性の保養によい食材でもあります。


レモンバームは抑うつの気の巡りをよくします。
分量は適量に記載していますが、
気分が滅入るなあと感じる方は
多めにお使いください。


生ハム(豚肉)は、陰液を補い、
疲労倦怠の回復に。

セロリは、来月のはじめ頃から梅雨入りが始まり、
徐々に高まってくる気の巡りを
邪魔する湿度を取り除きます。


前菜としての食材は、涼性が多いので、
欝々した気の解消にもよく、
温性で消化機能を整えるワインは
合わせていかがでしょうか。


アルコールを飲まれない方には、
同じく温性で血を補い、
夏の五臓の『心』の気を養うバケットを
お勧めします。


ふたつ合わせますとより
イタリアンを楽しまれると思います。

 

解鬱理気

【材料】2人分

金針菜(干したもの)    10g
レモンバーム        適量 
生ハム           40g
セロリ           40g
レモン汁           小さじ1
塩             小さじ1/2
胡椒            少々
オリーブオイル          大さじ1

 

【作り方】
①金針菜は洗って水につけて15分戻す程度戻す。
軸のところは固いので取り除く。

②セロリは、筋を取って千切りにする。

③ボールに金針菜とセロリ、調味料の塩、胡椒、
 オリーブオイル、レモン汁を入れて混ぜ合わせる。
 少し時間を置いて味をなじませた方が美味しくなります。

④器に盛る前にレモンバームを混ぜ合わせて、
 生ハムも盛り付ける。

食材 性味 帰経 効能
金針菜 涼/甘 肝腎 清熱、涼血、解鬱、養血、解毒、抗癌、利湿、通乳
レモンバーム 涼/辛 肺肝 解表、平肝、理気
生ハム(豚肉) 微寒/甘鹹 脾胃腎 滋陰、補腎、潤燥、益気、養血、消腫
セロリ 涼/甘苦 肝胃肺 平肝、清熱、利湿、通淋、袪風、解毒
ワイン  温/酸甘渋辛 心肝脾 益気、調中、暖胃、健脾、活血、解鬱
バケット(小麦粉) 温/甘 心脾腎 養心、益腎、止渇、通淋、止瀉、清虚熱

  
薬膳食典  食物性味表  第2版

レシピ担当:栄養士、国際中医薬膳師、中医薬膳茶師、
      紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師
      野田知子