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<薬膳コラム>
2026年6月1日(月)
【薬膳コラム】梅雨の養生
国際中医師、国際中医薬膳師、薬剤師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子です。
六月に入ると、日本各地で梅雨を迎え、
しっとりと湿気を含んだ日が続きます。
中医学では、人は季節ごとに
「風・寒・暑・湿・燥」の五気、
そして熱を加えた六つの気の影響を
受けると考えます。
本来これらは万物を育てる大切な力ですが、
気候が急激に変化したり、
身体の抵抗力が弱っていたりすると、
六気は「風邪・寒邪・暑邪・湿邪・燥邪・熱邪(火邪)」
という邪気に変わり、
体調を崩す原因となります。
これらをまとめて六淫と呼びます。
梅雨のまとまった雨は、作物を育て、
夏の水不足を防ぐという大きな恵みをもたらします。
一方で、外界の湿が邪となって体内に入り込むと、
疲労感、食欲不振、頭の重さ、目やに、
手足のだるさ、尿の濁り、おりもの、
下痢や軟便、湿疹や水虫などの皮膚トラブル、
むくみなど、さまざまな不調が現れやすくなります。
中医学では「脾は湿を嫌う」といわれ、
湿邪は脾(=消化吸収をつかさどるところ)を停滞させます。
そのため梅雨どきは、冷たいもの、生もの、
油っこいものを控え、
脾に負担をかけない食事を心がけたい時期です。
この季節に取り入れたい食材は、
◆湿をお小水や汗として排出する/はとむぎ、
小豆、黒豆、緑豆、アスパラガス、きゅうり、
冬瓜、とうもろこし、とうもろこしのひげ、
なす、すずき、わかめなど。
◆脾の働きを整える/うるち米、いも類、
豆類、人参、鰯、牛肉など。
◆気の巡りを良くする/紫蘇、たまねぎ、
ピーマン、にんにくの茎、柑橘類などです。
湿気が身体にも心にもたまりやすい時期です。
好みのお香を焚いたり、アロマを使ったりして、
家の中の空気を軽くするだけでも
気分が変わります。
無理に外へ出ようとせず、
ゆったり過ごす日をつくるのも、
梅雨との上手な付き合い方のひとつです。
ストレスをためず、
少しでも心地よく梅雨の季節を
過ごせますように。
令和8年6月1日
薬剤師、国際中医師、国際中医薬膳師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子





















