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お知らせ・コラム

<薬膳コラム>

2026年7月15日(水)

【薬膳コラム】猛暑を健やかに過ごすための食卓の工夫

国際中医師、国際中医薬膳師、薬剤師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子です。

 七月も半ばを過ぎると、
陽ざしは鋭さを増し、
朝から空気が熱を含んでいます。

体は絶えず汗をかき、
体温を保とうと働き続けますが、
この調整の中心にいるのが心です。

血を巡らせ、熱を逃がすため、
心はまさにフル活動。
負担が重なると、動悸やほてり、
浅い眠りといった夏の疲れが顔を出します。

同時に、汗とともに津液や気が失われ、
気血生化の源である脾も弱ると、
だるさや食欲の低下につながりやすくなります。

この季節に大切なのは、清熱・生津・補気の三つ。

まずは体にこもった熱を冷まし、
乾いた内側に潤いを戻すこと。
きゅうり、冬瓜、トマト、すいかは、
まさに夏の頼もしい味方です。

特にすいかは「天然の白虎湯」とも呼ばれ、
熱を冷ましつつ喉の渇きを癒してくれます。
水分の多い野菜を取り入れることで、
体内の余分な熱がクールダウンし、
体温調整に働き続ける心の負担が軽減されます。


一方、汗をかきすぎて気力が落ちているときは、
補気の食材を少し添えると、
体が持ち直します。じゃがいも、枝豆、
えんどう豆は弱った脾を健やかにして、
体力を補います。
生姜や紫蘇を少量合わせれば、
香りが気を動かし、食欲もわいてきます。


 ついつい冷たい飲み物に
手が伸びがちな季節ですが、
脾胃が冷えて働きが鈍ると、
かえってだるさが長引きます。

常温の麦茶や、ミントを
ひとひら浮かべた白湯など、
体に負担のない飲み方を
選ぶだけでもよいでしょう。


また、蓮の葉には醒脾(せいひ)といって、
弱った脾の働きを目覚めさせる作用があり、
夏の不調に役立ちます。

お茶にして摂ると取り入れやすく、
日々の養生に向いています。
アジア食材店や薬膳食材を扱う店で購入できます。

猛暑にただ耐えるだけでなく、
瑞々しい夏野菜を大いに用いる、
火を使い過ぎない調理を選ぶ、
常温の飲み物を摂るなど、
食卓にちょっとした工夫を取り入れることが、
この時期を健やかに乗り切る鍵となります。

令和8年7月15日


薬剤師、国際中医師、国際中医薬膳師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子

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