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お知らせ・コラム

<薬膳コラム>

2021年1月1日(金)

【薬膳コラム】新しい年 白澤(はくたく)

新年となりました。
今年もよろしくお願いいたします。

薬剤師、国際中医師、国際中医薬膳師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師の伊東千鶴子です。


本格的な新型コロナウイルス感染症
(COVID-19)流行後、
初めてのお正月を迎えています。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。



この感染症の終息が予測できない今だからこそ、
私たちには自分自身の健康に責任を持ち、
軽度な身体の不調は自分で手当てする
「セルフメディケーション」が必要かと思います。


バランスの取れた食事、十分な睡眠や休息、
適度な運動を心掛け、自分自身の体調管理を継続的に行なうなど、
日頃から健康を意識して過ごしましょう。
食を通して心と身体を健やかにする薬膳も
ひとつの手立てとなるはずです。



病気というほどではないけど、
健康でもない状態を未病(みびょう)といいます。
紀元前に著された中国最古の医学書
「黄帝内経(こうていだいけい)」に
「未病を治す」という記述があり、
病気になる前に心身の不調を回復させることの
大切さを説いています。



さて、古来、中国では鬼(読みはき ゆうれいの意)や
精魅(読みはせいみ もののけの意)が
病気や災いをもたらすと考えられてきました。
伝説上の神獣、白澤(はくたく)は人の言葉を話し、
万物の精を熟知していました。


白澤は徳のある為政者である黄帝の元に現れ、
あらゆる鬼神を撃退する知識を伝授し、
それによって、黄帝は民を害から救ったと伝えられています。


やがて、白澤そのものに禍(わざわい)を避けて
福を招く辟邪(へきじゃ)の力があると信じられ、
白澤を描いて身近に置く慣習が流行し、
日本にも伝わりました。
日本では白澤は人面獣身の姿をしています。



皆様にとって、どうか良い一年で
ありますようにという願いを込めて、
私共の薬局に飾られている白澤をお見せいたします。





 2021年1月1日

薬剤師、国際中医師、国際中医薬膳師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子