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お知らせ・コラム

<薬膳コラム>

2021年4月15日(木)

【薬膳コラム】鯛

薬剤師、国際中医師、国際中医薬膳師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師の伊東千鶴子です。



俎板(まないた)に鱗ちりしく桜鯛 正岡子規


桜が咲くちょうど今頃、卵を産むために内海に集まる
真鯛を桜鯛といいます。

人々が桜を愛でる時季に合わせたかのように
鯛の腹が鮮やかな桜色に染まるので、
花見鯛とも呼ばれています。


鯛の漁獲量が多く、脂がのって美味しい季節でもあります。


鯛の食性食味は微温甘、帰経は脾胃腎、
健脾(消化吸収をつかさどり、
生命活動を維持する脾の働きを正常にする)、
益精(生命の基本物質である精を補い、精気を立て直す)、


補腎(生命力の源である腎を補う)、
利水(体内の余分な水液をお小水で排出する)、
消腫(腫れを消失させる)、通乳(母乳を分泌させる)の作用があり、


脾のエネルギーが不足しているとき、
ストレスや過労などで慢性的に衰弱しているとき、
むくみのあるとき、母乳の出が良くないときによいとされています。




新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、
私たちは長期にわたり、以前とは異なる制約された
毎日を過ごしていました。


誰もが何かしらのストレスを抱えているのではないでしょうか。
ストレスがあるとすれば、それをうまく発散できていますか。


ハレの日の華やいだ食卓にあがる機会の多い鯛ですが、
代わり映えのない日常を過ごすケの日に、
召し上がってみませんか。

 

がんばっている自分自身をいたわり、
鼓舞しながら、心と身体を健やかに生きていきましょう。 



 2021年4月15日
薬剤師、国際中医師、国際中医薬膳師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子