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お知らせ・コラム

<薬膳コラム>

2023年5月1日(月)

【薬膳コラム】ハナミズキ

国際中医師、国際中医薬膳師、薬剤師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子です。


ハナミズキが美しい季節になりました。
ハナミズキの花びらのように見えるものは
苞(ほう)といわれる葉の一種で、
花は苞に囲まれた中央に小さく集まっています。



大人になってからの私は、
数々のつらいことに直面したり、
悲しい、悔しい思いを抱いたりしても、
泣けませんでした。

泣くとは、字源辞書に聲(こえ)無くして、
涕(なみだ)を出すことと記されています。



この春、末子が国家試験に合格したとき、
安堵の思いで、涙が出ました。
「ハナミズキ」の「僕の我慢がいつか実を結び・・・、」が、
聞こえるようでした。


子ども達が幼かった頃、
「お母さん、お仕事しないで。」と、
何度も言われました。
そんな子らが同じ道を選んだことを
嬉しくありがたく思います。


ご教授くださった先生方や
今までお世話になった多くの方々、
神様仏様ご先祖様に感謝いたします。



さて、近年、注目されている涙活は、
意識的に泣くことでストレス解消を図る活動です。
涙を流すことにより、緊張や興奮を促す
交感神経が優位な状態から、
リラックスや安静を促す副交感神経が
優位な状態へ切り替わる仕組みを
利用したストレス解消法で、


目を潤すために分泌する涙や、
たまねぎを切ったときに出る涙には、
その効果はないといわれています。



中医学では、涙は肝の液です。
肝には疏泄といって、気の通りを良くし、
発散させる働きがあります。
緊張やストレスにより、肝が弱って、
気の流れが滞ったとき、
能動的に涙を流すという行動を起こせば、
気も巡り出すのではないでしょうか。



交感神経を亢進させた毎日を過ごし、
日常では泣けない方も、
ドラマや映画などで登場人物に共感して
感動して涙を流す時間を作り、
一旦リセットしませんか。


目の前の現実に向き合うために、
自分を労わり、癒すことが必要です。





2023年5月1日


薬剤師、国際中医師、国際中医薬膳師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子