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お知らせ・コラム

<薬膳コラム>

2024年6月1日(土)

【薬膳コラム】紫陽花の咲く頃

国際中医師、国際中医薬膳師、薬剤師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子です。

 中医薬膳指導員の
資格取得講座が始まりますね。

何年も前のことになりますが、
私も名古屋の会場に通っていました。
ちょうど今頃、最寄り駅のそばで
紫陽花が美しく咲くさまに
足を止めたのを思い出します。

紫陽花の花言葉は「無常」です。
限りある人生のなかで、
やりたいことをやろうと、
今も思っています。


 さて、梅雨の季節はじめじめして、
なんだか身体も重だるいような、
心も晴れやかとはいかないようです。
外界の湿気が邪となり、
人体を侵襲するからです。


この湿邪は沈降(下にたまりやすい)の性質があり、
足がむくんだり、気持ちが
沈んだりしがちです。

また、重濁(重々しく濁る)、
粘滞(粘っこく滞る)の性質を持ち、
頭重感、食欲不振、お小水の濁り、
おりもの、下痢や軟便、湿疹や水虫などが
現れやすくなります。

そして、治りにくくて長引きやすく、
再発しやすいというのも、
この時季に起こる症状の特徴です。


水分代謝が悪くなり、
体にたまった余分な水を排出する食材は、
はとむぎ、小豆、黒豆、緑豆、枝豆、
キャベツ、きゅうり、さやいんげん、
とうもろこし、なす、
あさりなどがあります。


気、血、津液という、
人体を構成する基本物質があります。
この気、血、津液が充分で、
滞ることなく体内を巡っていれば、
健康でいられます。

水滞は津液の失調によるものですが、
津液は自ら動かず、
気によって運ばれます。

なので、水さばきをよくするには
気を巡らせる紫蘇、たまねぎ、
ねぎ、ピーマン、柑橘類、陳皮などを
一緒に摂ると効果的です。

また、消化吸収をつかさどる脾は
湿に弱く、冷たいもの、生もの、
脂っこいものは
湿を生み出しやすいので、
今の時季にはなるべく
控えるとよいでしょう。


   2024月6月1日

薬剤師、国際中医師、国際中医薬膳師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子