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お知らせ・コラム

<薬膳レシピ>

2020年7月15日(水)

【薬膳レシピ】トマトのガスパチョ~真夏の薬膳~

夏、真っ盛りの時期に入ってきました。


暑さで汗をかき過ぎると、体に必要な水分「津液」と、
体のエネルギー「気」が消耗し、
夏バテになりやすいです。

夏バテになりますと、日本の夏は湿度も挟みますので、
体がだるい、食欲不振、浮腫みの症状が起こりやすくなります。


今月は、真夏のこのような症状のために、
夏の日中の気温が40度近くになるというスペインの冷製スープ、
トマトのガスパチョを紹介します。



トマトは、体にこもった暑気を取り除き、
汗で失った体に必要な水分を補います。

きゅうりは、暑気による体の熱を冷まし、
湿度による体にたまった余分な水分を外に出します。

アスパラガスは、消耗したエネルギーを補います。
パプリカと玉ねぎは、気の巡りを良くします。


冷たいスープで体を冷やしっぱなしでは、
体の不調へと繋がりますので、
温性のスパイスのクミンを加えて整えます。

クミンの芳香成分は、暑さでなりがちな食欲不振によいです。
スープの程よい酸味が、出過ぎる汗を止める役割をしてくれます。
 
 

清熱解暑、生津、補気、利水
【食材】
トマト       2個
きゅうり      1/2本
赤のパプリカ  1/2個
アスパラガス  細め4本(70g)
玉ねぎ     1/4個
酢        大さじ1
オリーブオイル大さじ1
クミン      4振り
塩        小さじ1/2
タバスコ(ピリッと仕上がります、お好みで)
パプリカパウダー(より赤く綺麗に仕上げるために使うのでお好みで)

【作り方】 2人分
① トマトは湯剥きをしざく切りに、きゅうり、
  パプリカ、玉ねぎもざく切りに。
  アスパラガスも湯がいて同じように
  ざく切りに切って置いてください。

② ミキサーに野菜を入れて攪拌し、パプリカパウダー、
  酢、オリーブオイル、塩、クミンを入れて、再び攪拌して、
  味をみてお好みでタバスコを加えて最後にひと混ぜしてください。
 
③ 器に入れて、小さめのサイコロ状に切ったきゅうりと
  パプリカを浮きみの飾りにして完成です。

           

食材 性味 帰経 効能
トマト 微寒/甘酸 肝脾胃 生津、止渇、解暑、涼血、平肝、健胃、消食
きゅうり 寒/甘 胃小腸 清熱、生津、止渇、利水、解毒
アスパラガス 微涼/苦甘 肺脾 補気、滋陰、生津、清熱、利水、止咳
パプリカ 平/辛甘 肝心胃腎 理気、除煩、平肝、和胃
玉ねぎ 温/甘辛 肺胃 和胃、降逆、化痰、理気、活血
クミン 温/辛 肝腎 散寒、止痛、理気、調中

薬膳食典  食物性味表

レシピ担当:栄養士、国際中医薬膳師、
中医薬膳茶師、紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師
    野田知子