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HOME > お知らせ・コラム一覧 > 【薬膳レシピ】栗とキノコのおこわ~養肺の薬膳~

お知らせ・コラム

<薬膳レシピ>

2022年10月15日(土)

【薬膳レシピ】栗とキノコのおこわ~養肺の薬膳~

私の住んでいる地域で、
3年振りにお祭りが開催され
町中が賑わいました。
秋祭りが終わると、
秋の深まりを感じます。


気温も下がり、冷たい空気で
乾燥も進んできています。
秋の五臓の『肺』は、乾燥や寒熱に弱く、
『肺』の働きである体の表面を守る
防衛能力が落ちるとかぜをひきやすくなります。

今月のテーマは秋の味覚で、
スーパーフードともいわれる
栄養価の高い栗です。


寒暖の差が激しくて不調の人も多いので、
生命エネルギーの「気」をつくる消化器官を助け、
肺を潤したり、働きをよくする食材を使って、
かぜやウイルスに負けない体をつくる
栗とキノコのおこわを紹介いたします。


栗は、消化器官の働きを良くすることで、
肺の動きを助け、血流の流れもよくします。

白キクラゲと松の実は、肺を潤し、
乾燥で不足しがちな陰液を補います。

しめじは、肺の呼吸機能の改善によいです。

もち米と米は、体力、気力、抵抗力を補います。

一品でご馳走になる栗とキノコのおこわです。
白キクラゲは食感を楽しむために
戻し過ぎないようにしてください。


益気養肺、健脾

【材料】2合分

栗        剥いて200g
もち米      1合           
米        1合
白キクラゲ    10g
しめじ      60g
松の実      10g
酒        大さじ2
白だし      大さじ2市販のものです。
塩        少々


【作り方】

①栗はひと晩水に浸ける(剥きやすくなる)

②もち米と米を合わせて洗う。
 炊飯器に水、調味料を合わせて入れ、
 味をみて足らなかったら塩を少々加える。

 栗、戻した白キクラゲ、
 しめじを入れて炊飯する。

③松の実は少し乾煎りしたものを、
 炊きあがったおこわにトッピングする。

 

食材 性味 帰経 効能
温/甘 脾胃腎 健脾、益胃、補腎、強筋、活血、止血、止咳、化痰
白キクラゲ 平/甘淡 肺胃腎  滋陰、潤肺、止咳、益胃、潤腸、抗癌
松の実  温/甘 肝肺大腸 潤肺、止咳、滋陰、益精、養血、潤腸
しめじ 平/甘 肺脾胃 益気、宣肺、解毒、養血、通便
もち米 温/甘 脾胃肺 補中、益気、健脾、止瀉、固渋、清虚熱
平/甘  脾胃肺  補中、益気、健脾、和胃、止瀉

薬膳食典  食物性味表  第2版

レシピ担当:栄養士、国際中医薬膳師、中医薬膳茶師、
      紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師
      野田知子