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お知らせ・コラム

<薬膳コラム>

2023年2月15日(水)

【薬膳コラム】以臓補臓レバー

国際中医師、国際中医薬膳師、薬剤師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子です。

中医学では、以臓補臓(いぞうほぞう)といって
臓を以って臓を補う方法があります。

身体の弱い部分を動物の
同じ部位で補うことで、
豚や鶏のハツ(心臓)を
食して補心するのが一例です。



以前、名古屋のとあるお店で、
子袋炒めをいただきました。
子袋は子宮で、お連れの女性と
「女子力アップしちゃうね。」と、語りながら、
楽しく美味しく食べました。


ここ数年、そのお店に
行けていないのが残念です。


寒くなると、市場に出回るたらの白子は、
葱をたっぷり入れて
お味噌汁にしていただきます。


そして、故郷では真子(まこ)と呼んでいた、
たらの子は昆布を敷いて、甘辛く煮ます。
実家でよく食べていた味が、
我が家の冬の定番となりました。


白子は精巣、真子は卵巣のことです。
精巣も卵巣も精のタンクみたいなもので、
生命活動の原動力になりうるのではと思い、
食べています。



春は肝に負担がかかりやすい
季節といわれています。
本格的な春に向かう前に、
動物の肝臓を使って、
肝を補ってはいかがでしょうか。



では、それぞれのレバーの特徴を挙げます。
牛レバー(食性食味/平甘、帰経/肝、以下同様)は
肝を養い、血を補い、目の疾患を改善します。


鶏レバー(温甘苦/肝腎脾)は肝を養い、
腎を補い、血を補い、目の疾患を改善します。


豚レバー(温甘苦/肝脾胃)は肝を養い、
血を補い、目の疾患を改善し、気を補い、
脾の働きを健やかにします。



いずれも肝に帰属する目の不調によいので、
季節を問わず、パソコンやスマートフォンの
見過ぎなどによる眼精疲労やかすみ目のあるとき、
食するとよいでしょう。



 実はレバーの調理が苦手で、
前にレシピ担当の野田先生に
生臭くなく仕上がるレバーの処理法を
教えていただきました。



今回は、皆様にその秘訣も
ご紹介してくださいませんでしょうか。



 2023年2月15日

薬剤師、国際中医師、国際中医薬膳師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子