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HOME > お知らせ・コラム一覧 > 【薬膳レシピ】白キクラゲのシャンパンジュレ~肺の養生~

お知らせ・コラム

<薬膳レシピ>

2023年9月15日(金)

【薬膳レシピ】白キクラゲのシャンパンジュレ~肺の養生~

日中はまだ暑さは残りますが、
日の暮れが早くなってきて秋を感じます。

空気が乾燥する秋に影響を
受けやすい五臓は『肺』です。

『肺』は乾燥を嫌いますので、
肺の養生は潤すことが大事です。

今月のテーマは肺を潤し、
滋陰(肌や体内組織の乾燥状態を改善する)
白キクラゲを使って、
少し贅沢でおしゃれをした気分になるような前菜、
白キクラゲのシャンパンジュレを紹介いたします。


干し貝柱は滋陰の食材で、
戻し汁は出汁として使いました。

秋の柑橘すだちは肺を潤し、
気血の巡りを良くすると共に消化を助け、
料理を爽やかな酸味に仕上げてくれます。

色合いや、味のアクセントに加えた枸杞子、
クレソンも肺を潤す食材です。

スパーリングワインの1種である
シャンパンは、疲労や食欲不振によいです。


潤肺、滋陰

【材料】2人分

白キクラゲ(生のもの)     40g
※乾燥ものでもOK。戻すと増えます
干し貝柱           4個
戻し汁            100ml        
すだち            2個
クレソン           3g
枸杞子            3g
スパーリングワイン      100ml
ゼラチン           5g
塩糀             小さじ1/2~1
胡椒             少々


【作り方】

①干し貝柱は水に浸けて戻して、
 ほぐして、戻し汁は取って
 貝柱と別にしておく

 白キクラゲは、生のものは
 石突の部分を取り除き、
  サッと湯がき食べやすく切る。

  乾燥のものは、水に30分ぐらい(目安)
  浸けて戻し、その際臭みを取るために
  水を変えてよく洗って(色が白くキレイになる)、
   湯がく。湯がいた後は冷やす。

②貝柱の戻し汁を小鍋に入れて、
 ゼラチン、塩糀(塩分にもよるので小さじ1/2~)を
 加えて火にかけ沸騰させないように
 60度ぐらいで火を止め、別の容器に移し替えて、
 スパーリングワインをそっと入れ
 混ぜ合わせ冷蔵庫で冷やし固める。

③盛り付けの時、白キクラゲとほぐした
 貝柱に飾り用の残りのすだちを絞って
 混ぜ合わせる。固めたジュレは
 フォークでクラッシュさせて器に盛り付ける。

 ※画像のシャンパングラスでは、
  多めの量になります。

 

食材 性味 帰経 効能
白キクラゲ  平/甘淡 肺胃腎  滋陰、潤肺、止咳、益胃、潤腸、抗癌
干し貝柱 平/甘鹹 肝腎脾胃 滋陰、補腎、和胃、調中、養肝
すだち 平/甘酸 脾肺胃  開胃、消食、理気、止渇、潤肺
枸杞子 平/甘   肝腎肺 滋補肝腎、明目、潤肺
クレソン 微寒/甘 肺肝 平肝、清熱、潤肺、活血、利水
ワイン  温/酸甘渋辛 心肝脾 益気、調中、暖胃、健脾、活血、解鬱

 薬膳食典  食物性味表 第2版

 

栄養士、国際中医薬膳師、中医薬膳茶師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師
野田知子