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お知らせ・コラム

<薬膳コラム>

2026年10月15日(木)

【薬膳コラム】さつまいも

国際中医師、国際中医薬膳師、薬剤師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子です。

十月半ばになると気温が次第に下がり、
少しずつ冬に近づいていきます。

旬を迎えたさつまいもは
補中・益気の作用をもち、
夏の暑さによる消耗で不足しがちな気を補い、
食欲や消化機能の回復に役立つ食材です。


さらに補腎の働きがあり、
気温の低下に伴う下半身の冷えや
だるさの改善に穏やかに作用します。


秋は乾燥が進み、
喉や肌の潤いが不足しやすくなりますが、
さつまいもは生津の性質をもち、
体内の水分生成を助けることで
乾燥症状の緩和に寄与します。


また滑腸・通便の作用があり、
秋に増えやすい便秘への対策として有効です。
切った際に見られる白い汁はヤラピンと呼ばれ、
便を柔らかくし排便を促す成分です。

栄養学的にも、さつまいもは
ビタミンやミネラルが豊富で、
芋類の中ではビタミンC含有量が
最も高い点が特徴です。


『本草綱目』では、李時珍が
「虚乏を補し、氣力を益し、脾胃を健にし、
腎陰を強くする点は薯蕷(山芋)と同じ」と記され、
南方地域では主食として利用されていたこと、

海辺の住民の寿命が長いのは
甘藷(さつまいも)を常食していたため
といった記述もみられ、
当時から滋養に優れた食材として
認識されていたことがうかがえます。


さつまいもは蒸す、焼くなど
簡便な調理でも甘味が十分に引き出されるため、
日常の食卓に加えやすい食材です。
温かい料理として摂ることで
腹部を冷やしにくく、
季節の変化に伴う体調管理にも役立ちます。


気が不足しやすく、
空気が乾いて冷えが進む秋には、
さつまいもは食養生に適した食材です。

令和8年10月15日

薬剤師、国際中医師、国際中医薬膳師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子

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