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お知らせ・コラム

<薬膳コラム>

2023年11月15日(水)

【薬膳コラム】水菜

国際中医師、国際中医薬膳師、薬剤師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子です。

鍋料理の美味しい季節です。
水菜を入れると、
一段と彩りがよくなりますよね。



十数年前、京都のレストランのサラダバーで、
初めて水菜を見つけ、
シャキシャキとした味わいに魅了されました。


北陸生まれの私にとって、
当時、珍しかったその京野菜は
やがて全国で栽培され、
地元のスーパーでも
よく見かけるようになりました。


通年出回っていますが、
水菜の旬は冬から早春にかけてです。


水菜は肺を補います。
中医学では、肺は呼吸器系だけでなく、
鼻や大腸、皮膚、皮毛(毛穴)にも
かかわりがあるといわれています。


そして、肺は気を生成し、
呼吸をつかさどります。
気には防御の働きがあって、
体表を保護し、外邪の侵入を防ぎます。


これからの季節、風邪や
インフルエンザなどが流行します。
肺を補い、丈夫にするのも、
感染防止のひとつの策になるはずです。



さらに、水菜は身体にたまった余分な水を排泄し、
水分代謝の失調により生じた粘い痰を取り除き、
便通を改善するので、むくみや痰のあるとき、
便秘によいとされています。



その見た目から淡色野菜と
思われがちですが、
水菜はβカロチンの豊富な緑黄色野菜です。
その他、ビタミンC、ビタミンE、カリウム、
カルシウムなどのビタミン、
ミネラル、食物繊維を含有しています。



温かい鍋ものに加えても佳し、
水菜の食性は身体を温めも
冷やしもしない平なので、生のまま、
サラダや和え物にして
召し上がってもよろしいかと思います。


 2023年11月15日

薬剤師、国際中医師、国際中医薬膳師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子