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HOME > お知らせ・コラム一覧 > 【薬膳レシピ】エビのサフランスープ~冬の血行不良のための薬膳~

お知らせ・コラム

<薬膳レシピ>

2023年12月15日(金)

【薬膳レシピ】エビのサフランスープ~冬の血行不良のための薬膳~

 冬の風物詩の上位である
クリスマスが近くなり、
クリスマスカラーの
華やかさが街を彩っています。


冬に影響を受ける五臓の『腎』は
寒さに弱く負担がかかり、
疲労感や腰痛の症状が
出やすくなります。

寒気が強まり身体が冷えますと、
気血の巡りが悪くなります。

今月のテーマはサフランです。
クリスマスのメニューに
加えていただけるような、
エビのサフランスープを紹介します。


サフランは昔から
婦人の血の道の薬と知られていて、
冷えからの血行不良による
生理痛に良いです。


エビは体を温め、
『腎』の働きを助けます。

じゃがいもは生命の活動エネルギーである
気を補い力をつけてくれます。

人参は消化器官の働きを助けてくれて、
玉ねぎとチャービルは
気血の巡りを良くします。

スープは煮干しと昆布、
エビの殻の出汁を使ってみました。

和のようですが仕上がりは
驚くほど違っていて、
サフランのエキゾチックな香りと、
トッピングのチャービルも甘くさわやかで、
とても美味しいスープになります。


温補腎陽、活血、理気



【材料2人分】
サフラン       ひとつまみ          
エビ         100g
煮干しと昆布の出汁  400㎖
エビの殻出汁     200㎖
じゃがいも      100g
人参         40g
玉ねぎ        50g
チャービル      適量
塩          小さじ1/4


【作り方】

①エビの殻は、洗って鍋に
 水を入れ中火で加熱し煮立たせて、
 弱火にしてアクを取りながら20分程煮る。
 水の量は200㎖に仕上がるように300㎖ぐらいで。

 煮干しと昆布の出汁は、
 雑味をとるために頭と腹を取り除く。
 少し濃いめに、煮干し10g、昆布10gで
 水700㎖に数時間からひと晩浸ける。

 中火で火にかけて、沸騰する前に止める。
 600㎖に仕上げる。

 せっかくお作りになられたお出汁ですから、
 少し多く出来ても使ってください。
 逆に少なくなっても濃いめですので
 水を足されても大丈夫です。

②じゃがいもと人参はイチョウ切り、
 玉ねぎはスライスする。
 画像はクリスマス用に
 人参を型抜きしています。

③煮干しと昆布、エビの殻の出汁を鍋に入れ、
 野菜も入れて中火にかけて
  煮立たせて野菜が柔らかくなったら
  塩を加える。

 塩の量は目安ですので
 少しづつ入れてお好みの
  味付けにされてください。

 器に入れて、トッピングの
  チャービルを散らす。

 

食材 性味 帰経 効能
エビ 温/甘鹹 肝腎 補腎、補陽、益気、開胃、袪風、通乳
サフラン 寒/甘 心肝 活血、化瘀、涼血、解毒、通経、解鬱
玉ねぎ 温/辛 理気、化痰、健脾、燥湿、解毒、活血
チャービル  温/甘 肝脾 疏肝、理気、消食、養血
じゃがいも 平/甘 胃大腸 益気、健脾、和胃、調中
人参 平/甘 肺脾肝 健脾、消食、滋陰、補血、明目
化痰、解毒、下気


 薬膳食典  食物性味表 第2版

栄養士、国際中医薬膳師、中医薬膳茶師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師
野田知子