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お知らせ・コラム

<薬膳コラム>

2023年12月15日(金)

【薬膳コラム】サフラン

国際中医師、国際中医薬膳師、薬剤師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子です。

イルミネーションが綺麗です。
クリスマスが近づくと、
華やいだ気分になりますね。


 サフランをお使いになったことはありますか。
サフランはアヤメ科の薬用サフランとも呼ばれる
植物のめしべを乾燥させたもので、
独特の香りがあり、やや赤みを帯びた黄色を呈し、
サフランライスやブイヤベース、
パエリアなどに用います。


サフラン1グラムを採るのに
150本以上の花が必要といわれています。


 サフランは紀元前からヨーロッパでは
貴重で高価な香料、染料として利用されていました。
場所を移し、時を経て、中国元時代の書物「飲膳正要」には、
咱夫蘭(サフラン)は味甘、(性)平、無毒、
心中の欝積や気持ちが憂えて晴れないのを治し、


久しく食べると心持ちがよくなると書かれ、
薬として扱われているのがわかります。
日本にも伝来し、血行不良による不定愁訴のあるとき、
ひとつまみほどの少量に熱湯を加えて、そのまま服用します。


子宮収縮作用があるので、妊婦や月経過多の方には禁忌です。
 サフランの働きは血の巡りをよくする、
瘀血を取り除く、血熱を取る、月経不通を通じさせる、
気の流れを促して気のうっ滞を解消することです。


 血の流れが滞り、血液循環が不調だと、
血瘀証といって、針で刺されたような刺痛、
同じところが痛む固定痛、
圧すと痛みが増加する拒按(きょあん)、
出血、チアノーゼ、しこりなどが生じ、
顔色は紫暗色、皮膚は乾燥して鱗状に、
皮膚や粘膜に紫色の斑点が現れるなどします。



 瘀血をつくらないよう、
時にはサフランを取り入れてはいかがでしょう。
美味しくて、健康でいられる料理、それが薬膳です。


さあ、薬膳を学ぶ皆様、習得した知識と
腕前を食卓で発揮しましょう。

 2023年12月15日


薬剤師、国際中医師、国際中医薬膳師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子