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お知らせ・コラム

<薬膳コラム>

2024年1月1日(月)

【薬膳コラム】正月七日 人日の節句 七草粥

国際中医師、国際中医薬膳師、薬剤師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子です。

 君がため 春の野にいでて 若菜つむ
 わが衣手に 雪はふりつつ  光孝天皇

 新しい年が明けました。
今年もよろしくお願い申し上げます。

 中国の年中行事をしたためた、
6世紀頃の書物
「荊楚歳時記(けいそさいじき)」によると、
正月七日を人日とし、
七種の菜を以て羹(あつもの)を
つくる風習がありました。

これが日本に伝わり、
今も行われている七草粥の起源です。


「芹(せり) 薺(なずな) 御形(ごぎょう)
はこべら 仏の座 すずな すずしろ 春の七草」と詠われる、
芹はセリ科セリ、薺はアブラナ科ナズナ(別名ぺんぺん草)、
御形はキク科ハハコグサ、はこべらはナデシコ科ハコベ、
仏の座はキク科コオニタビラコ、すずなはアブラナ科カブ、
すずしろはアブラナ科ダイコンです。


 この日に無病息災を願って、七草粥をいただきます。

現代においては年末年始の暴飲暴食で疲れた胃腸を休める、
冬場は不足がちの野菜を意識的に摂るという意味もあります。
比較的なじみのあるすずな(カブ)やすずしろ(ダイコン)は
消化不良や胃の気の上逆により生じるげっぷ、
悪心、嘔吐などを改善します。


 飲食物が消化されず、消化管内に停滞する
食積や胃の中で水が停滞して、
ちゃぽちゃぽと音がするような胃内停水は
急性胃腸炎の誘因となります。


皆でご馳走をいただく機会の多い時期ではありますが、
食べ過ぎ飲み過ぎには気をつけましょう。


  
2024年1月1日

薬剤師、国際中医師、国際中医薬膳師、
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子